OSSを自社プロダクトとして
開発する面白さと影響力

奥 清隆 / EC-CUBE
2016年10月に株式会社ロックオンに入社し、EC-CUBEの開発をメインに行う一方で匠部として社内エンジニアの技術力向上を支援。
CI/CD/自動化が好きなJavaエンジニア。関西Javaエンジニアの会や大阪Jenkins勉強会などのコミュニティを運営している。

得意な自動化でテスト工数を大幅削減

2016年に入社し、入社以来EC-CUBEの開発に携わっています。最初はGitHub上のpull requesの取り込みや不具合の修整等をしていたのですが、業務を進めていく中で少しずつ気になる部分が出てきたので、開発環境や仕組の整備、テストの自動化等にも手を出していきました。
EC-CUBEはパッケージソフトなので色々な環境に対応する必要があって、PHPのバージョンとデータベースだけでもその組み合わせは20通り以上にもなります。一部はテストを自動化していますが、単体レベルのテストが多く、結合レベルではあまり運用されていなかったので、テストの自動化ツールの見直しを行いました。結果、複数人のエンジニアが数日かけて行っていたテスト作業の負担が大幅に軽減され、今はデイリーで自動テストを行えるようになりました。CIやCDは、プライベートでもオープンソースのソフトウェアの開発に参加する程好きな分野なので、自分の得意分野を活かして貢献できたかなと思います。1時間の作業のために、2時間かけてシステムを開発する人間なんですよね、笑。でも、そこにかけた2時間は、その後の作業をずっと楽にしてくれますし、みんなも楽になる。エンジニアってそんな仕事なんじゃないかと思います。
今は、EC-CUBEの新しいメジャーバージョンアップの開発をしています。外部のコミッターさんの意見を取り入れながら、開発を進めている最中です。

オープンな開発スタイルと大きな影響力

日本国内を見渡しても、オープンソースで自社プロダクトの開発ができる会社はあまりないんじゃないでしょうか。私自身もオープンソースの開発を仕事でするのは初めてなので、色々と新しい発見があって面白いですね。
まず、開発の仕方がこれまでと全然違います。ソースコードだけじゃなくて、色んなプロセスもGitHub上でオープンにしていくので、そこが一番印象的でした。EC-CUBEは、外部のコミッターさんと一緒に作っていく部分が大きいので、これからの戦略や現在の取り組み等も共有し、随時フィードバックをいただきながら進めています。開発コミュニティの方々との交流や開発合宿も、他のサービスではないところだと思います。あとは、自分の書いたコードが世界中にさらされるのも面白いですね。「ちょっといいコード書いたぜ!」という感じでしょうか、笑。
EC-CUBEは、今のところ推定3万店舗以上で使われていますが、これからも広がりは無限大。自分の仕事が多くの方のお役に立てていると思うと嬉しいですね。ネットで買い物をしていても、EC-CUBEで作られているサイトを見ることが多々あるので、実際に多くの方に使ってもらえている喜びもあります。

定年まで技術の最先端で働くエンジニアでありたい

エンジニア35歳定年説がありますが、定年まで技術の最先端でエンジニアとして開発をしていきたいので、エンジニアたる者、常に勉強していないといけないと思っています。会社にオライリー全巻があるので、常に何かしら借りて読むようにしています。
自宅でもオープンソースのコードを書いたり、オープンにもしないコードを書いたり・・・。例えば、趣味のミニ四駆の新しいパーツが出たら、携帯に通知がくるような仕組みを作ったり、録画したい番組が放送時間のずれで録画できなかった場合、通知が来るようにしたりと、面倒くさがり屋なので自動化するためのツールをあれこれ作ったりしています。
先日は、アトランタで行われたPHPカンファレンスにも行ってきました。海外のカンファレンスで「すごい」と思うか、「こんなもんか」と思えるかは人それぞれですが、自分の市場価値を知ってモチベーションを上げる意味でも、海外カンファレンスへの参加は刺激になりますね。
エンジニアとしてもう一つ心掛けているのは、残業はできるだけしないようにすること。だらだらとやってしまうとエンジニアリングではない気がするので、力技ではなく、限りのある時間の中で最大限力を発揮する方法を考えます。いつも大体18時ころには仕事を切り上げて帰るようにしています。

定年まで技術の最先端で働くエンジニアでいたい

ONとOFFのメリハリ

入社してもうすぐ1年になりますが、エンジニアとしてとても働きやすい環境だと思います。PCは入社時にMacかWindowsかを選べて、3年周期で変えられるので、自分好みの開発環境で仕事ができます。先日行ってきたアトランタのPHPカンファレンスのように、海外カンファレンスに参加できる機会もありますし、社内でのコミュニティ活動や勉強会の開催も活発なので、学ぶ機会にも恵まれています。やりたいことを実現しやすい環境でもあるので、やりたいことがある人にとっては特にいい環境だと思いますね。
最近はミニ四駆部を立ち上げて、終業後にみんなでミニ四駆をやっていて、ジャパンカップ大阪大会に向けて、猛練習中です。ONとOFFのメリハリをつけて働けると思いますよ。

※本頁の内容は、すべて取材時時点のものとなります。

TOPへ