拡張を前提としたOSSの開発という
前例ないチャレンジ

足立 智広 / EC-CUBE
24歳からプログラミングを始め、自分でソフトウェアを作れる楽しさに気づく。2006年に株式会社ロックオンに入社し、EC-CUBE3.0の立ち上げ等に携わる。アドエビス、THREeの開発も経験し、現在はEC-CUBEの開発を担当。

色んなことに挑戦できるから楽しい

2006年入社なので入社して10年が経ちました。入社した年はWEB2.0が盛り上がっていた時期で、個人的にWEBシステムを作ったり、記事を書いたりしていて、WEB系の開発に興味を持っていました。当時勤めていた会社は組込系の開発案件が中心だったので転職を決意。WEB系の自社プロダクト開発ができるところと、自分で幅広く色んなことに携われそうなところに魅力を感じ、入社を決めました。

入社後はECの受託開発、EC-CUBE、アドエビスの製品開発等を経て、今またEC-CUBEに戻ってきました。同じ会社のプロダクトでもEC-CUBEとアドエビスでは、プロダクトもさることながら、仕事の進め方も、考え方も全然違うので、一通り全プロダクトに関わることができたのはいい経験になりました。
EC-CUBEに戻ってからしばらくは開発から離れ、企画や営業の仕事をしていました。EC-CUBEはオープンソースなので、基本的に本体パッケージで収入を得ることはありませんが、ビジネスとして収益を生み出すポイントはいくつかあります。そこで自ら広告枠を作って、提案書を書いて、パートナーさんに提案したりしたこともありました。この経験を通して、予算の管理を含め、お金や全体の流れが把握できたので、EC-CUBEのビジネスを一通り理解できるようになったと思います。エンジニアながらビジネスのことを考えるのが好きなので、柔軟に挑戦できる環境の中で色々試すことができたて、楽しかったですね。

ナレッジのないことにチャレンジできる面白さ

今はEC-CUBEの次期メジャーバージョンアップの開発をしています。現行のバージョンをリリースする時に十分に対応できなかったことや、リリース後のフィードバック、社内で感じていた課題を一つ一つクリアしながら進めています。
EC-CUBEは本体パッケージの他に様々なプラグインがあって、それらをつないで使っていただく、拡張を前提としたプロダクトになります。なので、拡張しやすい設計にすることがとても重要になりますが、拡張前提のプロダクトは国内に前例がほとんどなく、ナレッジもない状態。なので、一から自分たちで道を切り開いていく必要があります。まだ経験したことのないことや、難易度が高い部分がいっぱい出てきますが、そういうことにチャレンジできるのは面白いし、EC-CUBEが最先端を走っているとも思う部分でもあります。国内に情報が少ないので、海外の情報は常にチェックしています。海外のエンジニアのツイッターをフォローして、気になる情報がでてきたら追いかけて調べることも。あとは海外のプロダクトも参考にしています。

EC-CUBEはフレームワークやライブラリを利用していますが、ライブラリ自体に不具合があることもあります。不具合を見つけたときはIssueを立てたり、pull requestを送るようにしています。利用するだけでなくOSSに貢献できるのもEC-CUBEの面白さかなと思います。

柔軟でフレキシブルな働き方

次のメジャーバージョンアップの開発に関わっているのは、私を含めて3人。スクラム開発で進めているので、週1のミーティングでスプリント計画を立てて、翌週やることが決まったら、あとは各々で開発を進める仕事のスタイルです。タスクが決まれば、後は会議等で時間を拘束されることも少ないので、リモートワークもしやすい環境。もともとEC-CUBEは、外部のコミッターの方と一緒に開発しているので、働く距離が離れていたり、顔が見えない中で仕事を進めることに慣れています。
それもあって、子供が生まれた時は、2ヵ月間育児休暇を取ってリモートで仕事をしたこともあります。その2ヵ月間は、週に1回だけ出社してミーティングに参加。出社しない日は、在宅で1日1、2時間ほどの作業時間をとり、ミーティングで決めたタスクをこなしました。残りの時間は、毎日ご飯を作ったり、子供の世話をしたりして、積極的に育児に参加していました。その時のことを書いたブログもあります。子供が生まれてから家族の時間をこれまで以上に大事にしていきたいと思っているので、フレキシブルで理解のある環境は今の私のライフスタイルに合っていると思います。

経験したことのないことや難易度の高いことに
チャレンジできるのは面白い

今後は海外市場も視野に入れたい

EC-CUBEは、今後海外市場も視野に入れていけたら面白いと思います。海外のプロダクトをいくつか見ていますが、多機能でユーザーも多いので、EC-CUBEも機能を拡充して多言語や複数通貨にも対応し、海外のプロダクトとも対等に戦えるようにしたいですね。まだ調査フェーズですが、そんなことができたらいいなと思っています。

※本頁の内容は、すべて取材時時点のものとなります。

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